業務提携を検討する場合、必ずその候補を経営者自身が訪問し、相手の門構えを見ることが基本です。
現在の中国は多種多様なビジネス行動原理が乱立しており、自社に最適なビジネスパートナーを自分の目で、足で発掘することが大切です。業界での商習慣・商道徳がある程度確立している日本と同じ意識で行動を起こすと、足元をすくわれることになりかねません。提出されたサンプルのみで、簡単に相手を信用したりすることも避けましょう。
先方企業への数回の訪問を通じて、相手経営者の資質や経営姿勢、価値観を確認し、自社にふさわしい提携先の選別を行った上で、信頼関係の樹立を図っていくことが大切です。
そして、最も重要な点ですが、委託先がこちらの思惑や技術要求を斟酌して、黙っていても要求を満たすべく動いてくれるということはありません。
常に提携先の活動状況をフォローして、こちらから働きかけて、提携先が自社を意識してくれるよう情報提供・技術指導を行い、提携先の経営者の関心をひきつけておくといった、緻密なコミュニケーションの確立が必要です。
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